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離婚探偵事務所では、全ての調査員に自動二輪免許の取得を義務付けております。尾行調査の現場には原則としてバイクを最低1台用意します。使用するバイクは全て高速道路の走行が可能で、なおかつ250cc以上の車両です。
これから、尾行調査にバイクを使用するポイントや、またそれらについての理由を述べたいと思います。


1,調査に適した位置に駐輪できる(張り込み時)


まず調査の現場に行くと対象者が出るまでの間、張り込みを行います。
例えば四輪車による張り込みを行った場合、必ずしも張り込み場所を見通せる位置に四輪車を駐車できるとは限りません。張り込み場所が、細く入り組んだ場所にあるような場合ですと、四輪車は通行の邪魔になってしまう事もあるため、結果的に邪魔にならないような位置に駐車せざるを得ないこともしばしばあります。(現場の下見を行った上で使用している場合は別です)。
逆にバイクは駐輪の自由度が高いため、調査を行う上で適切な位置に2台のバイクを配置することが出来ます。この「邪魔にならないような位置に駐車する」と「適切な位置に駐輪できる」という差は大きいものと思われます。

一般的な四輪車の使用について
離婚探偵事務所では23区内を始めとする都市部での調査において、四輪車は邪魔にしかならないという認識を持っております。
また後述しますが、四輪車を乗り捨てる場合は駐車場に入れるための人員が必要になります。よって依頼者は余計な人件費を払っている可能性があります。仮に「調査員は3名体制で行います」と言っている探偵・興信所がありましたら、尾行は2名で行い、それ以外に四輪車の駐車や移動を行う管理係がいると思ってよいでしょう。
弊社でも四輪車を使用することはありますが、それは調査を行う上でやむを得ない場合(特に地方での調査や、張り込みが困難な場所で長時間の張り込みが予測される場合)に限ります。

2,対象者がどのような移動手段を用いても対応できる(尾行時)


では張り込み場所から、対象者が出てきたとします。依頼者からの事前情報として、対象者の移動手段(徒歩、電車、四輪車など)がわかっていれば参考にはなりますが、必ずしもわかっているとは限りませんし、また仮にわかっていても、対象者がその通りに動いてくれるとは限りません。
例えばバイクを用意せず四輪車のみで張り込みを行っている状態で、対象者が自転車で出てきたら果たしてどうなるのでしょう? 恐らくその日の調査は90%くらいの確率で終わってしまうと思います。残りの10%は、運良く対象者を見つけられた場合です。もし仮に失敗に終わったなら、その探偵・興信所が依頼者に対して何と言い訳をするのか聞いてみたいものです。

バイクを用意していれば、対象者がどのような手段で移動しようとも対応することが可能です。もし自転車や四輪車で出てきたならば、バイク2台で尾行を行いますし、徒歩で出てきたならば、1名は徒歩、もう1名はバイクを押して歩くなどの形で対応します。これはどの場面にでも言えることで、例えば対象者がアーケード商店街や歩行者天国などを歩いている最中でも、この様な形で尾行を続けることでがきます。
ではなぜバイク1台を帯同させるのか? それは対象者がいつタクシーや迎えの車に乗るかわからないからです。また張り込み場所と駐車場が離れているということもあるので、対象者が自宅から出て徒歩で移動するのかと思いきや、実は駐車場に向かっているだけだったということもあります。

▼実例
一戸建てに住む対象者を調査したときのお話です。自宅の駐車スペースには四輪車と自転車がそれぞれ1台ずつ駐車・駐輪されておりました。
調査開始後、自宅より対象者が出、徒歩にて移動を開始しました。自宅から約200mほど離れた場所に、路上駐輪されている自転車が数十台ありました。対象者は自宅から離れた路上に自分の自転車を駐輪していたのです。
しかし調査員2名のうち1名はバイクを押して歩いていたため、無事対応することが出来ました。


3,乗り捨てが容易にできる(尾行時)


対象者が自転車にて最寄り駅まで行き、電車に乗ったとします。そのとき調査員2名がそれぞれバイクで尾行していたならば、どちらかの調査員がバイクから降りなければなりません。しかしながらバイクの場合は駅前だろうと商店街だろうと、乗り捨てが容易にできるのが特徴です。
もし調査員Aが対象者追尾のため、やむなく他の通行者にとって邪魔になるような位置に駐輪せざるを得なかった場合でも、調査員Bが適当な位置に駐輪し直し、バイクにて電車と併走をします。
これが四輪車ならばどこでも乗り捨てられるというわけにもいかず、結果的に失敗の原因となり得ます。
余談ですが、対象者が徒歩にて移動している場合、調査員は1名が徒歩、もう1名はバイクを押して歩く形となりますが、その時バイクを押して歩いている調査員は、「バイクに乗り続けるべきか、バイクを捨てて徒歩に切り替えるべきか」という判断を迫られる場面が何度もあります。この判断のポイントも、その調査員の現場経験によって変わってくるものと思います。

4,目的地までの所要時間が計算できる(尾行時)


対象者が電車に乗ったとします。そのようなときも、やはり前述の通り1人はそのまま尾行、もう1名はバイクで電車と併走という形をとります。そして対象者が目的の駅で下車した後に、駅ロータリーでのタクシーの利用や、迎えの車に乗車することに備えます。
これがバイクではなく四輪車だった場合、電車のように正確な時間で目的地に到着するというわけにはいきません。特に首都圏では、常に道路が渋滞しているような状態です。もちろんバイクにも全く同じ事が言えますが、四輪車に比べて目的地までの所要時間が遙かに計算しやすいため、対象者との時間差が少ない、あるいは対象者よりも先に目的の駅に到着することが出来ます。

▼実例
下記に挙げるような実例が過去に幾度と無くありましたが、上記の方法により対応して参りました。
  • 対象者が電車にて移動し目的の駅にて下車すると、既に迎えの車が待機していた

  • 対象者が目的の駅にて下車し浮気相手と合流。その後2人はタクシーに乗車した

  • 自宅の割り出し等の調査において、対象者が退社後、または接触者と別れた後に電車に乗車し、自宅の最寄り駅に到着すると、駅前駐輪場にて自転車に乗車した


5,その他


尾行調査におけるバイクの有効性についてはご理解いただけたかと思いますが、デメリットも幾つかあります。

◆天候に影響される
調査当日が雨になりますと、晴天時ならば立って張り込みできる場所でも、雨天時ですと困難な場合があるため、張り込みのために四輪車を用意しなくてはなりません。
対象者が自転車やタクシーで駅まで行き、電車に乗り換える際、その時点でバイクの調査員しか追尾できなかった場合、その調査員が雨合羽を着用していたならば雨合羽を脱ぐ手間が増えます。雨合羽を着用したまま、あるいは雨合羽を着用せずバイクに乗るとズブ濡れになってしまうので、電車の車内やデパート内においては目立ってしまう事もあります。
その他、雪の日などはバイク自体が使用できません。

◆四輪車のみ入場可能な駐車場・施設がある
大型のショッピングモールなどにおいては、四輪車と二輪車の駐車スペースが別々に設けられている事が多いです。このような時はバイクを捨てて駐車場内を徒歩で追尾することもありますし、施設内での行く先を予測して待機することもあります。

◆対象者が特急列車・新幹線に乗車した
行き先の予測がつかない対象者が電車に乗車し、特急列車・新幹線に乗り換えてしまった場合、バイクでの並走や目的駅での同時到着はほぼ無理です。このような場合バイクの調査員はバイクを捨て、特急列車・新幹線に乗ることもあります。

◆ 郊外における調査
郊外ではバイクを使用している人が少ないため、バイクで尾行を行うと、かえって目立ってしまうことがあります。また張り込み時も、バイクでは自ずと立って張り込みをすることになりますので、特に住宅街における張り込みでは目立ってしまうことがあります。
離婚探偵事務所ではこの様なとき四輪車とバイクを1台ずつ使用し、バイクはどちらかというと保険として使用しています。

◆ 有料道路を走行するとき
現在では「ノンストップ自動料金支払システム(ETC)」が普及したため、料金所をノンストップで通過してしまう四輪車も増えました。しかしバイク用のETCは未だ実用化されていないため、有料道路における尾行ではやや不利な面もあります。(追記:2006年11月より二輪用ETCの運用が開始されました。弊社の使用する二輪車には全車取り付け済みです)

探偵選びに迷っている方は


どの探偵社に依頼しようか迷っている方がおりましたら、相談の段階で「尾行にバイクは使用しますか?」という質問をしてみるのも良いかもしれません。それは、その探偵・興信所にバイクの免許を所持している人がいない可能性があるからです。
普通自動車免許を所持している人は沢山いるかと思いますが、バイク(原付を除く)の場合、生活においては実用性が低く、元々趣味性の高い乗り物であるため、四輪車に比べて免許を所持している人が圧倒的に少ないという点があります(最近ではビッグ・スクーターなどの普及により、車種によっては実用性が増してきております)。

探偵を目指している人間がバイクの免許を所持していない状態で探偵・興信所に入社しますと、下記のように雇う方も雇われる方も様々なリスクが生じます。

  • 免許取得までの費用と時間がかかる

  • バイクを購入するための費用がかかる

  • バイクによる尾行は「運転+尾行」という状態であるため、不慣れな運転者だと事故を起こす可能性がある

つまり、バイク尾行を満足にこなすことが出来るようになるまでには、相当な費用と時間を要するため、バイクを使用するということ自体を最初から放棄してしまう探偵・興信所は多いのではないでしょうか?
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