弊社では調査の際、原則として調査員2名で尾行を行います。依頼者様としては、「1名の調査で料金を安くできないか?」と思われる方もいらしゃるでしょう。そこで1名で行う尾行における問題点をいくつかご説明させていただきます。

■建物の出入口が2カ所ある場合


尾行中、対象者が建物(オフィスビル、店舗など)に入った場合、その建物の出入口が一つとは限りません。その際、1名で調査をしている場合は、以下の中から次の行動を選択することになります。

  建物の中に入る

その建物の規模にもよりますが、1名の場合は最も見失う可能性の少ない「建物の中に入る」を選択する場合が多々あります。
しかし建物の中における張込みが長時間に亘る場合、その建物が勤務先であれば対象者の同僚、接触者等に何度も姿を晒す可能性が高いため、その後、対象者の警戒や発覚などのリスクは非常に上がります。また建物によっては中には入れないこともあります。

  2カ所の出入口を同時に見る

1名の調査員が2つの出口を同時に見る際、一方の出口に意識が集中する瞬間(大勢の人が出入する時など)が必ずあります。このとき、数秒の間は他方の出口への意識は下がるため、見落とす可能性が出てきます。建物によっては構造上同時に見ることができないものもあるため、必然的に次に説明する「一方の出入口に山を張る」ことになってしまいます。

  一方の出入り口に山を張る

文字通り山を張っているので、そのリスクは説明するまでも無いでしょう。どんなにベテランの調査員でも見落とす可能性をゼロにすることはできません。

2名で調査を行っていれば、調査員それぞれが出入口を見ることが可能になるため見落とす可能性は無くなり、対象者が建物から出てきてタクシーや自動車に乗る場合などのフォローも速やかに行うことができます。

■対象者が女性で、デパートや商業施設に入った場合


対象者が女性で、デパートなどに買い物に行くということは調査において多々あります。
男性調査員が追尾している場合、婦人服売り場などでは対象者を視界に入れておくことが困難です。またデパートなどは構造上死角が多く、エスカレーター・エレベーター・階段と移動経路も多岐に渡るので、常に対象者を自分の視界に入れておこうとすると、その後の発覚のリスクが格段に上がります。そのため調査員が1名の場合「対象者に警戒される」、「デパートの店員・警備員に警戒される」などのリスクを背負うことになります。
調査員が2名いれば、1名が「エスカレーター」、もう1名が「エレベーターと階段」というようにそれぞれが監視していればを見落とすことは無いでしょう。

■対象者が電車に乗る


対象者が電車に乗る場合、調査員も同じ電車に乗るわけですが、問題は電車を降り、駅から出たあとで起こります。
その問題の1つとして挙げられるのが、タクシーや迎えの車への乗車です。この時こそ調査における成功と失敗の分岐点であるといえます。そのため離婚探偵事務所では、対象者が電車に乗車した場合、1人はそのまま電車で尾行、もう1人はバイクで電車と並走という形を取っています。しかし1名で調査を行うと、対象者が電車に乗った時点でバイクから降りなければなりませんので、以下のリスクを負うことになります。

image 駅を出てタクシーに乗車したため追尾する手段がなく見失った
image 駅を出て迎えの車両に乗車したため追尾する手段がなく見失った
image 駅を出て自転車に乗車したため追尾する手段がなく見失った
image 駅付近に自家用車を駐車しており、それに乗車したため追尾する手段がなく見失った

「調査員もタクシーに乗って追えばいいんじゃないですか?」と思われるかもしれませんが、必ずしもタイミングよくタクシーを捕まえることはできませんし、タクシーの運転手は尾行のプロではありません。この時点で運に頼る調査となってしまいます。離婚探偵事務所の売りは「技術力」であって「運の強さ」ではありません。
>>尾行調査におけるバイクの重要性

以上のように、調査を確実に成功させるには2名の調査員が必要であるということがご理解いただけたかと思います。他社などで調査員1名による調査をご依頼する場合は、そのときの調査は対象者を見失う覚悟でご依頼された方が良いでしょう。少し話は横道にそれますが、普段はタクシーに乗らない男性も愛人の前だと格好をつけてタクシーに乗るのです。
他社の報告書を見る機会が時々あるのですが、2名体制で調査を行っていても「駅を出てタクシーに乗車」という行動に対応できていない所は多いです。「タクシーに乗ったから仕方がないでしょ」と開き直り、料金まで取る探偵社は多いです。気をつけてください。

調査員の増員について
離婚探偵事務所では2名で調査を行っております。特段の事情(出入口が2ヵ所以上あることや、対象者の警戒が厳しいなど)がない限り、増員することはありません。増員したいときは依頼者様に事情をお話しし、増員したい旨をお伝えしております。面談の段階で根拠もなく増員したがる探偵社は契約を保留したほうが良いでしょう。